コアラのオーストラリアではありませんよ。

ウィーンを首都とするオーストリアです。正直、少年合唱団のイメージしか・・・

ワインをよく飲む方でもあまり飲む機会ってないんじゃないでしょうか?

実は私もワインショップとして独立するまであまり、、、というか全然飲んだことがありませんでした。

でも飲んでみると、これが美味しい!!めちゃハマってしまった!!

そんなオーストリアワインの魅力をもっと広めたい。

ということで、

今日はそんなオーストリアワインの魅力をお伝えします。

①、有機栽培が多く、酸化防止剤もごく少量しか使われていない。

実はオーストリアはヨーロッパではNO,1の『有機栽培先進国』なんです。

農地に占める有機栽培の割合は19.7%

農地の約1/5が有機農家になります。

ちなみに日本は0.3%オーストリアの約1/65になります。

ワインの味わいも非常にクリアーでナチュラルなものが多いです。

なぜオーストリアがこれほどまでに有機栽培が発展しているのか。

それにはある事件が深く関わっています。

『ジエチレングリコール混入事件』

詳しくは省きますが、最悪の場合死に至る液体をワインに入れて味を誤魔化していたのです。

このことが原因でオーストリアワインの名声は地に落ち、輸出量は1/10以下にまで下がりました。

ワイン法まで改正され、その衝撃は世界に広まりました。

その後国をあげてイメージを払拭し、健全な国にするために政府が積極的に有機農家を支援してきました。

そのかいあって今では有機農業の先進国であり、家畜の餌までも有機肥料が使われています。

現在のオーストリアワインは無農薬のものが多く、酸化防止剤もごく少量使われた身体にも美味しいワインが多く見られます。

 

②、白ワインは普段の食事に合わせやすい

オーストリアの白ワインは綺麗な酸と程よいミネラルと厚みを持っています。

ソーヴィニィヨン・ブランのような強い個性もないものが多いです。

そのため幅広いお食事に合わせていただけます。

お刺身や、魚の塩焼き、お浸しや揚げ物、お鮨。

和食との相性も抜群です。

③産地によって様々な味わいを楽しめる

オーストリアの代表的な産地は国東側に固まっています。

その中でも有名な産地は4つ

北から

  • ニーダーエスタライヒ州
  • ウィーン
  • ブルゲンラント州
  • シュタイヤーマルク州

です。

南北に長いため北の方は酸味がシャープなスッキリとしたワイン。

南の方は酸味も穏やかで味のボリュームも出てきます。

オーストリアらしいワインといえば北の産地ですが、初めてオーストリアワインを飲む方は

南の産地の方が馴染みやすい味わいかもしれません。

④フランスやイタリアのようなワイン主要国にはない品種を楽しめる

オーストリア原産の品種もあり魅力的な品種がいっぱいあります。

その中から4つの品種を紹介します。

【白ブドウ】

1.グリューナーヴェルトリーナー

オーストリアで最大の栽培面積を誇る品種。名前が長くて困る。

綺麗な酸味の辛口のワインになる。

白コショウやハーブのような香りで土壌によって味わいが変わりやすい。

共通して食事を邪魔しないワインが多く、気軽に食事を合わせたい

2.ヴェルシュリースリング

2番目に栽培されている品種。リースリング好きなお客様がよく反応しますが

リースリングとは全くの無関係。鯛とたい焼きのような関係

貴腐菌の影響を受けやすく、高品質なデザートワインも作られる。

 

【黒ブドウ】

1.ツヴァイゲルト

ツヴァイゲルト博士が交配した品種

早飲みから長期熟成向けのしっかりとしたワインも作られる。

冷涼感がありつつ果実味がしっかりとしていて、心地良いタンニンを持っている。

多分、一緒にワイン飲んでる女の子が「ツヴァイゲルトが好きなんです」

と言ってきたら良い子なんだなーと思う。

2.ブラウフレンキッシュ

恥ずかしながらずっとブラウンキレッシュだと思い込んでいました・・・笑

その昔、ググっても出てこないから幻の品種なんだと思ってました。

深く濃い色素でしっかりとしたタンニンを持っています。

近年、そのポテンシャルが注目されている品種です。

 

まとめ

①、有機栽培が多く、酸化防止剤もごく少量しか使われていない。

②、白ワインは普段の食事に合わせやすい

③産地によって様々な味わいを楽しめる

④フランスやイタリアのようなワイン主要国にはない品種を楽しめる

独特の気候風土と品種。

ナチュラル&クリアーな味わいはとても美味しく、

日本人が好きな味わいです。

皆さん。ぜひ一度お試しあれ!!