私が考える自然派ワインの魅力
 
 
 

 

1. 私の自然派ワインの楽しみ方

私がなぜ自然派ワインを好きかというと、「無農薬」や「無添加」という言葉が醸し出すイメージから生まれたわけではありません。実のところ、私は添加物が含まれている可能性のあるコンビニのお弁当やスイーツも楽しんでいますし、近所のスーパーで販売されている、おそらく農薬を使って栽培された野菜も普通に購入しています。

 

では、自然派ワインの魅力はどこにあるのでしょう?それは、「味」という単純明快な答えに尽きます。自然派ワインは、通常のワインと比較して雑味が少なく、飲み口が非常に滑らかです。これは、薄味を連想させるかもしれませんが、実際にはその逆で、豊かなコクと旨味が特徴です。自然派ワインの製造プロセスでは、極力人的な介入を減らし自然に近い形でワインを作ります。

 

これが自然派ワインのナチュラルな味わいを生み出すのです。

2. 酸化防止剤(亜硫酸塩)は悪なのか?

「酸化防止剤無添加」というフレーズは、健康志向の人々に魅力的に聞こえるかもしれません。しかし、私自身は酸化防止剤のごく少量の使用が必要だと考えています。その理由は、酸化防止剤を完全に排除することで生じるオフフレーバーのリスクがあるからです。例えば、「馬小屋」のような不快な香りが発生することがあり、この香りの原因の一つはワイン中の微生物の活動にあります。

 

酸化防止剤は、これらの微生物の動きを抑制する効果があるため、適切な量を添加することで、健全で美味しいワインが生まれます。そのため、自然派ワインの品質を保つために、酸化防止剤の使用は否定的なものではなく、適切に管理されるべきだと言えます。

 

一部には酸化防止剤が頭痛の原因になるという意見もありますが、科学的にその原因はまだ明確には解明されていません。最新の見解によると、酸化防止剤と頭痛は関連がないとされています。

 

では、酸化防止剤無添加のワインは全て美味しくないのでしょうか?そうとは限りません。しかし、その話はまた別の機会に。